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意外知られていない感染症

私たちが日常生活を送る中で色々な感染症に罹る可能性はありますが、衛生環境の整った日本ではあまり馴染みのない種類が数多くあるのを御存知でしょうか。
上下水道の充実した国内ならともかく、一歩外国に足を踏み出すと想定外の感染症に罹患するリスクは少なくないのです。
また感染症とは認識されないまま、リスクを広く拡散させている場合も十分ありえます。
そこで正しい知識を身につけて、感染予防に備えましょう。

水道設備の貧困な国で珍しくないのが、赤痢です。
原虫の一種赤痢アメーバ感染により、粘血便や下痢(しぶり腹)、腹痛などを引き起こします。
発展途上国で、赤痢アメーバに汚染された食品の摂取が元になることが多いとされています。
汚染された食品の摂取が原因となる感染症では、肝炎も注意が必要です。
特にA型肝炎は今でも流行地域があるので、帰国してA型肝炎を発症することは少なくありません。

海外旅行で現地で性風俗などを利用するとリスクが高まるのが、各種の性感染症です。
日本では殆ど発症例がありませんが、アフリカ等で患者数が非常に多いのが軟性下疳です。
キャリアーとの性行為の2-3日後に性器やその周辺に、小さな発疹ができて、やがて崩れて有痛性の潰瘍(キズ)を生じます。

普段の生活の中で性器や軟らかい皮膚組織には、ケジラミ症や疥癬に悩まされることもあります。

ケジラミ
吸血昆虫が寄生し局部に激しいかゆみを生じるのが特徴です。
疥癬
ヒゼンダニというダニが寄生し、激しいかゆみを引きおこします。
最近集団での入浴や施設での共同生活の中で感染が広がる事例が問題視されているようです。
インキンタムシ
入浴施設で感染しやすいものです。
水虫と同じ白癬菌が性器周辺に感染して、かゆみを伴う発疹が出現します。
亀頭包皮炎
性器の適切なケアを怠ると発症します。
包皮に溜まった恥垢をエサに増殖した細菌が亀頭包皮に炎症を起こします。
入浴時に適切に洗浄することで防止できるのです。

性器の感染症では、細菌性膣症、外陰炎は案外見落とされがちです。
加齢や免疫力低下をきっかけに局部のかゆみや発赤を伴います。

このように現代人は国内外で、実に多彩な感染症のリスクに曝されています。
食材は十分加熱したり、避妊具の使用や共用タオルの使用は控える等、感染予防策を忘れないようにしましょう。

感染症はどのように予防するのが理想か?

様々な感染症があり、それぞれ感染経路が異なったり、予防する方法が違いますが、清潔を心がけることは一番の感染症予防につながります。
水で手を洗うだけでなく、石鹸をつけて指の先までしっかり手を洗い、うがいをすることによってある程度の細菌やウイルスは死滅することが出来るからです。
身体や物に触れることが多い手から、ウイルスや細菌の侵入経路である粘膜や傷口といった場所に、侵入させないことが感染症から体を守ることにつながります。

ケジラミ症やインキンタムシは陰部が清潔ではないことなどが原因で起こる感染症なので、陰部を常に清潔に保つことで予防することが出来ます。
疥癬は銭湯など不特定多数の人が集まるところで感染しやすいので、出来るだけ行く回数を減らしたり、きちんと石鹸で洗っておくと安心です。

女性特有の感染症としては外陰炎と細菌性膣症があります。
女性は生理などでホルモンバランスが乱れることが多く、体調不良や免疫力の低下で膣の中にいる細菌が繁殖してしまいます。
予防法としてはストレスをため込まず、適度に休息をとって精神を安定させ、ホルモンバランスが大きく崩れる可能性を減らすことがあげられます。
こまめに通気性の良い清潔な下着に取り換えるのもよいでしょう。

亀頭包皮炎は男性がかかりやすい感染症です。
性交渉が原因で感染するケースが多く、コンドームを正しく使うことで、相手から感染することを防ぐことが出来ます。
コンドームは軟性下疳の予防にも有効なので必ず使うようにしましょう。
亀頭が包皮に覆われていてきちんと洗うことが出来ない場合も亀頭包皮炎になりやすいので注意が必要です。

外国に旅行する際は衛生環境の違いから肝炎、赤痢アメーバに感染してしまうことがあります。
原因は汚染された水、食物なので出来るだけ衛生設備の整った安全な食事を食べることが大切です。