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梅毒という病気について知る

梅毒の流行は戦後にも何回かありました。
しかし治療方法が確立され、梅毒を含めた性病予防の法律は感染症を予防する法律へと引き継がれ今に至ります。
早期治療をすれば治らない病気ではありませんが、昨今では全国レベルで梅毒感染者が増加しています。
何故今になって増加しているのかと言うと、はっきりした原因は分かっていませんが、幾つかの説が囁かれています。

それは既に梅毒の流行は終焉しており、また抗生物質も開発されている為に医師や患者の関心が低下したという説です。
また、海外から訪れる外国人へ性サービスを行う女性が感染した事により、全国に広がったという説もあります。
何れにしても、梅毒という病の基礎を知っておくのは無駄にはならないでしょう。

さてこの病の原因は、トレポネーマと呼ばれる細菌に限定されます。
このトレポネーマは性的接触をはじめ、梅毒感染者の粘膜や傷口への接触、あるいは輸血等により感染します。
また梅毒感染者となった女性が妊娠・出産等を通して、産まれてくる子供に感染する可能性は否定出来ません。
またどの様な感染経路にしろそのまま放置すれば、梅毒のトレポネーマという細菌は人体に広がりかねません。

この病の症状は、第1期から第4期という4つの期間に分けるのが一般的です。
第1期は感染後から数えて3週間から3ヶ月の間を指し、初期症状は男女共に性器周辺部に小さなしこり、あるいは潰瘍が生じてきます。
しかしこれらは痛み・痒みを伴わないという特徴があり、男性の場合には用を足す時や入浴時に気が付く可能性が高いでしょう。
とは言え、特に痛み等を感じない・医療機関を尋ねるのは恥ずかしい等の理由から、第2期へと進む例は少なくない様です。
また女性の場合は男性とは異なり、自分の性器の状態を把握するのは男性に比較すれば簡単とは言えません。
その為前述したしこり等に気が付かなければ、男女問わず第2期へ移行する可能性があります。

第2期は感染して3ヶ月から3年と定義され手足・顔、全身等に発疹が見つかりますが、およそ2週間から6週間程度で消えてしまい潜伏期と呼ばれる時期に入ります。
ですから人によっては自然治癒したのかと、考えるかも知れません。
この第2期の終了間近辺りから長い潜伏期へ入りますが、この時期に入ってしまうと梅毒を見つける手段は血液検査のみとなります。

3年から10年と定義されている第3期以降になると、固いゴムの様なしこり等が見つかる様になるでしょう。
第4期は10年以上とされており、心臓・脳、神経等に影響が及び日常生活が困難になります。
そして、重要な臓器に何らかの病変が出来る可能性が高くなります。

梅毒の予防と治療法

梅毒は古くからある性感染症の1つであり、広く知られています。
特徴の1つに潜伏期間が長いことがあり、後天梅毒の場合には第1期から第4期でそれぞれ症状が異なります。
近年増加傾向が見られ、理由には経口避妊薬の普及による性行為でのコンドームの未使用や、菌自体の薬への耐性が指摘されています。

梅毒はスピロヘーマの1種である梅毒トレポネーマへ感染することで引き起こされますが、原因で最も多いのが性行為によるものです。
病原菌自体は低温や乾燥に弱く、体を離れて存在することが困難であるために粘膜に存在するのが一般的であり、通常、性行為での皮膚や粘膜との接触で感染します。
キスによる口での病変などはあるものの、感染経路としては性行為が常に確率の高い原因になっています。
先天性の場合には妊婦の感染が原因になっており、胎盤を介して胎児に症状が現れます。
また、稀なケースでは輸血など、血液を通して感染するケースもあります。

梅毒の検査には、原因となるトレポネーマを直接確認する方法と、血液を採集して血清反応から判断する2つがあり、抗生物質による治療方法が用いられます。
多くはペニシリン服用で進められ、ここでは、経口合成ペニシリンを1日500mg・3回を服用するように定められています。
ペニシリンで治療できない患者の場合には塩酸ミノサイクリンが用いられており、妊婦であればアセチルスピラマイシンなど、殺菌作用のある薬が処方されます。

梅毒の予防ではコンドームが有効な手段になります。
コンドームの着用は厚生労働省でも推奨しており、粘膜との接触も含め、潜伏期間でも対処をすることができます。
最も基本的なものとしては不特定多数との性行為を避けることがあり、早い時期での検査も重要な予防法です。
また、仮に感染をしたとしても、パートナーに対しての予防として早期治療が重要になります。